スタバが問われる「使い捨て文化」からの脱却 グリーンピース調査でごみ排出の実態が判明
カフェ業界におけるカップ使い捨ての実態が明らかになった。他のカフェチェーンの合計より多い量をスターバックスが1社だけで排出していることも判明した。
スターバックスのカップ再利用率(リユース率)はわずかに3%――。
日本のカフェ業界における飲料容器(カップ)の使い捨て問題の全貌が、国際環境NGO「グリーンピース・ジャパン」の調査によって判明した。
グリーンピースによると、最大手のスターバックスコーヒージャパンでは、カップを洗うなどして繰り返し使用するリユースの割合は全体のわずか3%にとどまった(2020年時点)。テイクアウト(持ち帰り)だけでなく、イートイン(店内飲食)でも多くの飲料がプラスチックや紙製の使い捨てカップで提供されているためだ。なお、同社はリユース比率を公表していない。
同社はESG(環境・社会・ガバナンス)に関する企業ランキングで高い評価を得ているケースが少なくないが、容器の使い捨て問題に関する限り、課題が多いことが浮き彫りになった。
衝撃的な調査結果
グリーンピースは7月、スターバックスやタリーズコーヒージャパンなど大手9チェーンを対象に、各チェーンでのカップの総量や使い捨てカップの割合などを算出した結果を公表した。テイクアウトとイートインに分けて、使い捨てカップの使用状況を明らかにした。
各チェーンへのアンケート調査も実施し、その回答と突き合わせることにより、グリーンピースによる推定結果が妥当であるかを確認したが、調査結果は衝撃的なものだった。
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