日銀が政策維持表明なら2~3週間で1ドル140円 逆に政策変更の兆し見せるだけでドル高は反転

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米銀ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、エリック・ネルソン氏は「日本銀行が『今の政策を予見できる将来維持し続ける方針』をはっきり表明すれば、今後2、3カ月、正直言って2、3週間でドル・円相場は1ドル=140円に達するだろう」と指摘し、ハイスピードな動きを予測した。

長期金利の指標である新発10年国債の流通利回りを0%程度に誘導する日本銀行は、プラスマイナス0.25%の変動を容認している。仮に日銀が許容変動幅を拡大したり、将来の拡大を示唆したりすれば、為替相場に大きく影響する可能性がある。

ネルソン氏は「日銀が何かやろうとしているという観測は高まっている。政策転換のかすかな兆しだけで、ドル・円相場はかなり急激に反転する可能性が高い」と分析した。

ブルーベイ・アセット・マネジメントのマーク・ダウディング最高投資責任者(CIO)も、日銀はイールドカーブ・コントロール(YCC)を「維持できない」と考え、放棄せざるを得ないとの見方を示す。

米連邦準備制度は15日まで開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、場合によって1994年以来となる0.75ポイントの大幅利上げを決定し、インフレ抑制に向け金融引き締めを強化すると広く予想されている。

一方、日銀は最近の金利上昇に対応し、0.25%の利回りで国債を無制限に買い入れる指し値オペを連日実施。13日に10年国債利回りが許容上限を超える0.255%に達すると、14日に臨時の国債買い入れオペを実施し、長期金利を抑え込む姿勢を示した。

原題:

Yen’s Slide to 24-Year Low Deepens on Widening Rates Gap(抜粋)

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著者:Amelia Pollard、Robert Fullem

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