映画業界「空前の当たり年」でも悩み多き複雑背景 動画配信サービスとの「付き合い方」は激変中

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ネットフリックスなどの動画配信サービスが台頭する中、新作公開における戦略転換を図る映画会社が出てきている。

超人気作品が集まり、映画業界はまれに見る「当たり年」。しかし、動画配信などを中心に市場環境は激変しており、喜んでばかりはいられない(写真:Graphs / PIXTA)

「(今年は)映画界のビンテージイヤーで当たり年だ」

映画大手4社(東宝、東映、松竹、KADOKAWA)が集う新年記者会見において、映画配給大手・東宝の島谷能成社長は日本映画界に大きな期待を寄せた。

それもそのはず。邦画では今年、庵野秀明監督の『シン・ウルトラマン』や新海誠監督の『すずめの戸締まり』、定番アニメ『ドラゴンボール』『ワンピース』に加え、人気漫画『スラムダンク』などの劇場版公開が控えている。

業界には「喜べない異変」も

コロナの影響で2020年、2021年は上映作品が少なかった洋画も、今年は豊富。『ジュラシック・ワールド』や『ファンタスティック・ビースト』、『バズ・ライトイヤー』など人気シリーズが放映される。

「メガヒット」の目安となる興行収入100億円超えの作品が複数生まれる可能性も高く、まさに「当たり年」と形容されるにふさわしい。

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