スマホ電池1位のTDKが明かす「電池の生存戦略」 石黒社長が断言「日本ありきの開発ではだめ」
世界最大の車載電池メーカー、CATLとの合弁会社設立を昨年発表したTDK。電子部品大手が描く、電池事業での成長の道筋とは。
CATLの技術を使わない理由はない
――2021年4月に世界最大の車載電池メーカー、CATLと合弁会社設立を含む業務提携を行うと発表しました。
CATLと組む思惑の背景がある。
TDKグループが扱うパソコンやタブレット、スマホなど民生用の電池は、デバイスの数が多く、それなりの市場規模がある。TDKにとって主戦場が民生用電池なのは変わらない。この分野をよくわかっているし、世界の顧客もTDKの製品を用いて(スマホなどの)新製品を出すスキームを回している。ただ、ここに依存しているだけでは数年後、電池業界でマイノリティーになってしまう。
足元では車載電池の市場規模は急激に伸びているが、TDKは「4輪はやらない」と言い続けてきた。資本力の問題もあり、車載電池には出ていくべきじゃない。
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