有力機関による調査・研究リポートからビジネスに役立つ逸品をえりすぐり、そのエッセンスを紹介。
新時代の人材戦略、「リスキリング」
── DXを“対岸の火事”としてきた日本ではいまだ定着せず
「リスキリング」は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中で重要な取り組みだといわれる。まだなじみの薄い言葉だが、リスキリングとは何か、どう進めればよいのかをまとめたのが、本リポートだ。
リスキリングとは、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で求められるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」。DXの時代においては、デジタル技術がビジネス・組織のありようや仕事の進め方を大きく変えるので、どの企業にも不可欠な人材戦略となる。
DXに必要な人材は、エンジニアやデータアナリスト、事業のデジタル化企画の担当者にとどまらない。現場の社員にも、これまでとは異なるスキルや能力が求められる。新たな価値を創造できるよう、多くの従業員の能力やスキルを再開発することこそがリスキリングだという。
海外では、世界経済フォーラムが「社会全体でリスキリングに取り組む必要性」を2018年から訴えていることなどもあり、注目が高まっていた。ひるがえって日本では、リスキリングはまだメジャーではない。筆者はその要因を2つ挙げる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら