コロナ禍は私たちの生活様式を一変させた。最も大きな変化の1つが、自宅で過ごす時間の増加だろう。ステイホームが推奨される中、企業ではテレワークが導入され、学校では休校措置が取られた。これまでになく、家族でどう仲良く「密」に過ごすかが問われる事態となった。
本稿では、コロナ禍における働き方の変化や自宅での過ごし方、とくに夫婦の家事・育児分担の変化が生活満足度にもたらした影響について、筆者の研究を紹介する。
本研究では、内閣府「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」の個票データを利用した。全国の約1万人を対象に、コロナ禍での生活意識の変化や生活満足度について聞いている。回答者自身だけでなく、配偶者の働き方や夫婦間の家事・育児の役割分担の変化も聞いている点が興味深い。
この調査の第1回(2020年5〜6月実施)と第2回(20年12月実施)のデータを使って、コロナ禍で生活満足度がどう変化したか、とくに配偶者の働き方や家庭内の家事・育児の役割分担の変化に注目して要因を探った。
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