長年にわたる品質不正問題が相次ぎ発覚したさなかに就任した漆間新社長。不正を温存してきた会社の体質をどう変えるのか。
まず従業員全員に伝えたこと
――社長に就任後、最初に何から取り組んだのでしょうか。
従業員にどんなメッセージを出すべきかを考えてきた。すぐに現場に行くこともできないし、不祥事を起こしていない工場の従業員は他人ごとのように感じるかもしれない。従業員全員が"自分ごと"として問題をとらえて、もう一度自分たちを見直してほしいと考えて文章を作り発信した。
――具体的に何を?
上にものを言える風土を作ろう。失敗しても許容できる風土を作ろう。問題をみんなで解決しよう。そんなことを全社員に発信した。伝えたのはお盆の連休明け。それまで私も精神的に落ち着いていなかったし、休みの間によく考えてメッセージを作った。



















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