ヤマダ、にわかに再燃する後継問題 想定外の社長辞任

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頼りの社長が離脱。山田会長の社長職復帰はこれが2度目だ。

三嶋社長は、「家電住まいる館」を短期間で多店舗化し、収益的にも軌道に乗せた

想定外の離脱だ。家電量販の最大手、ヤマダデンキなどを束ねるヤマダホールディングス(HD)は9月15日、三嶋恒夫社長(62)が9月末付で辞任すると発表した。健康上の問題で職務遂行に支障が出かねないとして、本人から申し出があったという。当面は創業者の山田昇・会長兼最高経営責任者(78)が社長も兼務する。

山田氏に請われて2017年にヤマダ電機(現ヤマダデンキ)に入社した三嶋氏は、「後継者」として経営手腕に対する評価が社内外で高まっていた。物腰が柔らかく、現場の社員たちが話をしやすい人柄でもあっただけに、辞任を惜しむ声は多い。

三嶋氏は北陸の家電量販サンキュー勤務時代にリフォーム事業の立ち上げに関わり、同社を買収した大手のエディオンでもリフォーム事業の担当役員を務めた。ヤマダ電機入社後はすぐに副社長、18年には社長に抜擢された。20年秋の持ち株会社体制への移行後は、持ち株会社(ヤマダHD)社長として、山田会長とともにグループの経営を取りまとめてきた。

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