商用車にも電動化の波 手を組んだ日野といすゞ

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物流を支える貨物トラックも「脱エンジン」を迫られ、ライバル2社が動いた。

写真:国内で使用されるトラックの大半はいすゞ、日野の車両だ

ネット通販の普及などで繁忙を極める配送業界。その「ラストワンマイル」を担う宅配用の電動トラックが近く登場する。

名称は「日野デュトロZ(ズィー)EV」。日野自動車が同社初のEV(電気自動車)として開発を進める小型低床トラックだ。道幅が狭い都市部の住宅街でも使いやすい小さめの1トン積み車で、普通運転免許で運転できる。フル充電時には約100キロメートルの走行が可能だ。

デュトロZEVは荷台の床の高さが地面から40センチメートルと一般的なトラックの半分以下。モーターなど電動コンポーネントの多くを運転席下に収納したうえで、トラックでは珍しい前輪駆動にして荷台下のプロペラシャフトをなくし、超低床化を実現した。また、運転席から直接、後ろの荷室に移動できるウォークスルー構造にもなっている。

人口の多い都市部になると、宅配ドライバーは1日で100回以上の乗り降りを繰り返す。荷台が低く、かつ、運転席から直接荷室に移動できれば、荷物の積み下ろしの作業が格段に楽になる。

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