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官民を総動員、怒濤のワクチン接種 中国での接種回数が驚異的な伸び

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新型コロナのワクチン接種が進む中国。地域によっては事実上の強制接種で問題が生じている。

中国では大量のマンパワーを生かして、ワクチン接種が猛烈な勢いで進んでいる(AFP/アフロ)

中国での新型コロナウイルスワクチンの接種回数が驚異的な伸びを見せている。直近では毎日2000万回のペースで増えており、累計で8億回を突破した。一方で、本来は任意の接種が事実上の強制に近い状況になりつつあり、一部では未接種者が交通機関を利用できない、入店を拒否されるといった問題も出始めている。

中国は2020年後半から感染リスクの高い業務の従事者を対象に、開発中の新型コロナワクチンの接種を開始。今春から承認済みワクチンの一般向け接種を本格的にスタートした。

3月25日には接種回数が累計で1億回を突破、その後、5月24日に5億回、30日に6億回、6月3日に7億回、8日に8億回に到達。政府の発表では、遅くとも21年末には目標とする国民の7割の接種(2回接種で完了)が実現できる見込みという。

接種が猛烈な速度で拡大するのには、主に3つの理由がある。

第1は強大な生産力だ。中国で生産、供給の主力になっているのはシノファーム(中国医薬集団)、シノバック・バイオテック(北京科興生物製品)の2社。ほぼ全量が「不活化ワクチン」と呼ばれるタイプで、ウイルスを殺して毒性を消し、免疫獲得に必要な成分のみを抽出してワクチン化したものだ。効果はやや弱いとされるものの、手法は成熟しており、接種後の副反応も少ないとされる。生産技術は確立され、コストも安く、迅速、大量に供給できる。

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