渋谷を去った「緑の電車」知られざる漂流の歴史 あの待ち合わせの目印が秋田で担う新たな使命

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アパレルショップの撤退に再開発の加速。若者文化の発信地から“没落”する渋谷の実像に迫る。

渋谷駅のハチ公前広場にあった「青ガエル」=2020年3月(撮影:尾形文繁)

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丸みを帯びたフォルムと大きな窓、緑一色の外観――。いつの間にか姿を消した渋谷のシンボルが、遠く離れた東北の地で息を吹き返した。

渋谷のスクランブル交差点に面するハチ公前広場において、「青ガエル」の愛称で親しまれた鉄道車両の車体が4月8日、秋田県大館市で一般公開の日を迎えた。

青ガエルといえば、渋谷区観光協会がハチ公前広場で観光案内所として活用してきた。渋谷を代表する風景を形作っていたが、2020年に大規模再開発の余波により、移転を余儀なくされる。「渋谷区内での移転の検討もなかったわけでない」(区の担当者)というが、最終的に渋谷区と災害時の相互応援協定を結ぶなどの交流がある秋田県大館市へ移設することになった。

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