資生堂の株主総会、魚谷社長は何と答えたのか 質疑を通じて浮かび上がる株主の疑念と不安

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3月25日に開かれた資生堂の株主総会では、驚きの一幕があった(編集部撮影)

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「当社事業に詳しい方だとお見受けする。今日は時間も限られているので、一度時間を設け、お話の機会をちょうだいできませんでしょうか」

3月25日に開かれた化粧品メーカー最大手・資生堂の定時株主総会。そこでは魚谷雅彦社長が特定の個人株主に直接対話したいと申し出る、驚きのひと幕があった。

「資生堂に客を奪われる」

当日、会場となった都内の帝国ホテルに足を運んだ株主は163人。約2時間に及んだ総会のもようは、会場に出席できなかった株主もオンラインで視聴できた。

ただ、生中継での配信だったため、当日視聴していない株主や第三者は総会の詳細を知ることができない。東洋経済では関係者への取材を通じて総会の内容を独自に把握した。

魚谷社長が直接対話を持ちかけたのは、会場に出席していた株主の質問に応じた中でのことだった。

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