ドコモ店員、衝撃営業の闇 「わざとスマホ壊して!」
携帯ショップの暴走の背景には、現場を苦しめる代理店施策があった。
「iPhoneをご自分でわざと壊してください。最近の端末は水に強いので、水没以外の方法がいいですよ。アスファルトの路上に置いて、車で踏み潰せば確実です」
2020年の暮れ、ドコモショップゲートシティ大崎店(東京都品川区)を客として訪れた記者は、スタッフから衝撃的な説明を受けた。家族分も含めスマートフォン数台分について通信会社の乗り換えを検討していることを告げ、NTTドコモに移った場合の“メリット”を聞いたときに飛び出した話だ。
補償制度悪用を教唆?
スタッフがこのような言葉を発した裏には、実はドコモの携帯電話販売代理店施策がある。
店頭で勧められたのは、乗り換えやiPhoneの購入と同時に、年会費が1万円のドコモのクレジットカード「dカードGOLD」に加入することだった。
通信料金を含むドコモのサービスへの支払いを同カードで行えば、10%がポイント還元される。年会費無料の「dカード」の10倍だ。
このdカードGOLDのサービス内容には、「ケータイ補償3年間で最大10万円」というものがある。
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