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「金正恩主義」の確立へ動いた朝鮮労働党大会 分析には北朝鮮が公式に発表した文献を読み解くことが重要

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1月5日から北朝鮮の首都・平壌で、朝鮮労働党第8回大会が始まった。6日間の討議を行い12日に閉会した。この大会は北朝鮮の国家構造に大きな変化をもたらす。

10日に金正恩(キムジョンウン)氏が、党の総書記に選出された。総書記とは、金正恩氏の父親・金正日(キムジョンイル)氏の役職だった。「恐れ多い」として用いなかった総書記の肩書を金正恩氏が用いることでカリスマ性を増そうとしたのであろう。朝鮮労働党大会を分析する場合、重要なのは、日本や韓国の新聞が取捨選択した情報源ではなく、北朝鮮当局が公式に発表した文献を読み解いて分析することだ。オシント(OSINT、Open Source Intelligence、公開情報諜報)の手法が重要になる。

10日、李日煥(リイルファン)氏(朝鮮労働党中央委員会委員)が総書記の選挙に関連する提案を行った。〈提議者は、革命の最高頭脳、指導の中心、団結の中心として領袖の地位を占め、人民大衆の革命偉業、社会主義偉業の遂行において決定的役割を果たす党の最高指導者を正しく推戴することが持つ大きな政治的意義について述べた。/また、領袖の偉大さはすなわち党の偉大さであり、国と民族の強大さであり、革命偉業の不敗性であるという哲理は朝鮮革命の聖なる歴史と長きにわたる世界革命的党建設史を通じて実証されたと述べ、偉大な金日成(キムイルソン)同志と偉大な金正日同志の革命偉業を立派に継承してわが党とチュチェ革命を卓越に導いてきた敬愛する金正恩同志の偉大さと希世の業績について強調した。/(中略)提議者は、敬愛する金正恩同志を朝鮮労働党の首班としていただくのはわれわれの時代の厳かな要求であり、数百万の党員と人民の確固たる信念であると述べ、全党と全人民の総意を集めて金正恩同志を朝鮮労働党総書記に高く推戴することを本大会に丁重に提議した。/全ての代表者は、興奮した気持ちを禁じ得ず、場内を震撼させる熱狂的な拍手で全面的な支持、賛同を表した〉(1月11日付「ネナラ」日本語版)。

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