全日空「A380」ハワイ就航の勝算とリスク 巨大機をひっさげて日本航空の牙城に攻め込んだ
世界最大の旅客機を導入し、日本航空の牙城に攻め込む。その行方は──。
5月24日金曜夜、機体一面にウミガメの絵が描かれた巨大な旅客機が、500人以上もの乗客を乗せて成田国際空港を飛び立った。ANAホールディングス(HD)傘下の全日本空輸(ANA)がこの日、成田─ハワイ・ホノルル路線に導入した「A380」型機だ。欧エアバス製の世界最大の総2階建て旅客機で、日本の航空会社では初の就航となった。
「A380の反響は非常に大きく、多くの方々から『早く乗りたい』という声を頂戴している。この機材で新たな体験をしてもらい、ANAのファンを増やしたい」。ANAの平子裕志社長は成田空港での就航式典後、集まった報道陣を前に笑顔で話した。
ANAが運航する日本発のハワイ路線は週21便(成田発14便、羽田発7便)。これまでの使用機材は米ボーイングの「787-9」型機(246席)だったが、成田発の週3便をA380に変更した。同機を計3機導入し、すべて成田─ホノルル間で使用する。7月以降は2機体制で運航を週10便に拡大。2020年度中には3号機も加わる。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら