今年は、統一地方選挙と参議院議員選挙が12年ぶりに重なる「亥年選挙」が実施される。
この亥年選挙の事実上の命名者は、2004年7月に亡くなった石川真澄・元朝日新聞編集委員(政治担当)といっていい。政治報道に初めて数量的分析を導入した同氏が「亥年現象」という言葉を使ったことによる。
戦後間もない1947年に統一地方選と参院選が行われて以降、統一地方選は4年に一度、参院選は3年に一度実施されているが、4と3の最小公倍数である12年に一度、春の統一地方選と夏の参院選が行われていて、それが亥年に当たる。
筆者の手元に81年7月に刊行された、石川氏の署名入り著書『日本の政治の今』がある。同書刊行2年前の79年春、『現代の理論』編集長だった故・安東仁兵衛氏から紹介された。
現役の政治記者時代(『朝日ジャーナル』副編集長も含め)、96年春に退社されてからの新潟国際情報大学教授時代、そして亡くなるまで、ほぼ四半世紀にわたってご厚誼をいただいた。数量的分析による政治報道という点で同氏の強い影響を受け、筆者は何のテーマであれ、まずチャート(相関図)を描くようになった。
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