中間選挙を終え、「ねじれ」状態となった米議会。共和党を率いるトランプ大統領と、下院で多数となった民主党はどこまで歩み寄れるか。
中間選挙後の米国で、ドナルド・トランプ大統領と民主党の動きに注目が集まっている。11月6日に行われた中間選挙の結果、来年1月に召集される新しい議会は、上院と下院で多数党が異なる「ねじれ議会」となる。トランプ大統領が政策運営を円滑に進めるには、下院で多数党となった民主党への歩み寄りが欠かせない。
これまでのトランプ大統領の言動にかんがみれば、歩み寄りの可能性が注目されるのも無理はない。そもそもトランプ大統領の経済政策は、共和党としては異端だ。
財政赤字拡大への警戒感が低い点などはどちらかといえば「大きな政府」的であり、むしろ民主党に近い。「ディール(取引)好き」な性格も手伝い、就任初年の2017年9月には予算審議の方針などで共和党の議員の反対を無視し、民主党の議員との合意を優先した「前科」もある。
トランプ大統領と民主党は、歩み寄りの可能性を否定していない。選挙後の記者会見でトランプ大統領は、インフラ投資や減税などで民主党との協力を示唆している。民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務もインフラ投資の実現に関し、大統領と話し合ったことを認めている。
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