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議会がねじれ対中強硬加速 中間選挙後の米国政治
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相次ぐスキャンダルやその言動と資質で就任前から波瀾万丈のトランプ大統領が初の審判を受ける。中間選挙後の米政策の行方は。
本誌:福田恵介
写真:共和党不利の情勢の中、応援演説を行うトランプ大統領
11月6日投開票の米国中間選挙。これまで共和党が上下両院で過半数を占めていたが、中間選挙では、下院は民主党、上院は共和党が過半数を占めるとの見方が優勢だ。

中間選挙は、現職大統領に対する信任投票という性格が強く、与党に不利になる傾向がある。しかもトランプ大統領の支持率は30~40%台で低迷するなど、低空飛行を続けたままだ。
「女性蔑視・軽視の発言や大統領としての品のなさを嫌う大学卒白人や女性の票が民主党に流れている」と、丸紅経済研究所所長の今村卓氏は民主党有利に傾く選挙戦を解説する。
ただ、共和党も投票日が近づくにつれ盛り返してきた。9月中旬〜10月上旬に米国で大きな話題となった、ブレット・カバノー氏の連邦最高裁判所判事就任をめぐる問題が追い風となった。高校生時代の性的暴行疑惑が取りざたされ議会での承認が危ぶまれたが、この過程で、保守色の強い州で共和党支持者が結束を強めたという。その結果、上院では現有51議席からの上積みも狙える状況にある。
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