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商機つかむ「黒子」の3社 海外にも広がる日本食

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日本食店が海外で増え、そうした店舗への調味料・食材卸売りが成長ビジネスに。キッコーマンなど日系3社がしのぎを削る。

本誌:石阪友貴
写真:米ニューヨークにある一風堂。席数90の大型店舗で、来店客の9割以上は現地の人だ

米国ニューヨークのマンハッタン南部にある「一風堂 イーストビレッジ店」は、博多発祥のラーメン専門店「一風堂」の米国第1号店。週末には長蛇の列ができ、ニューヨーカーに大人気のラーメン店となっている。

一番人気は1杯15ドル(約1650円)の「SHIROMARU HAKATA」。来店客はまずバーカウンターに通され、ビールや焼酎、日本酒などの食前酒を楽しむ。枝豆やサラダなどの前菜、そしてメインのラーメンを注文し、1人当たりの平均単価は30ドル前後。ディナーでは2時間ほど滞在する客が多く、日本のラーメン店の風景とは大きく異なる。

人気高まる日本食 海外和食店は5年で倍

日本でも人気の一風堂は2008年に米国で初出店した。昨年はニューヨーク5番街や西海岸にも店を出し、すでに米国内で5店舗を営業する。米国では一風堂以外にも、12年に進出した定食の「大戸屋」が4店、昨年進出したうどんの「丸亀製麺」もすでに3店を展開するなど、日本の外食チェーンの多店舗化が相次ぐ。

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