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ノース快走のゴールドウイン 次は自社ブランドで海外へ

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アウトドアブランドが大ヒットし、好業績を謳歌するゴールドウイン。いよいよ、本腰で長年の経営課題に挑む。

本誌:中原美絵子
東京・昭島市にあるザ・ノース・フェイスの大型直営店。週末には1日2000人前後を集客する人気店だ

9月上旬の週末、東京・昭島市のモリパークアウトドアヴィレッジ。関東近郊からも買い物客が集まるアウトドアブランド専門のショッピングモールだが、中でも一番人気は「ザ・ノース・フェイス」(以下ノース)の大型直営店だ。店内には本格的な登山用品からランニング、カジュアル衣料や各種バッグなど幅広い商品が展示され、多くのカップルや家族連れでにぎわっていた。

ノースは、1960年代に米国西海岸で誕生した世界的に有名な本格派のアウトドアブランド。日本では総合スポーツ用品メーカーのゴールドウインが事業の権利を持ち、商品の企画から製造・販売まで手掛ける。近年、その売上高は右肩上がりで伸び、「今年度に入っても前年比2ケタ増の勢いが続いている」(ノースフェイス事業部長の森光(ひかり)氏)。

ノースが業績を牽引 日常使いでも人気に

ノース事業が強力なエンジンとなって、ゴールドウインの業績は絶好調だ。前2017年度の営業利益は71億円と前の年度より8割増え、スキーやテニスブームに沸いた91年度以来、実に26年ぶりに最高益を更新した。今年度も出足の4~6月期は大幅な増収増益を記録、年間でも連続最高益を見込んでいる。

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