『定年前後の「やってはいけない」』を書いた郡山史郎氏に聞く 「第3新卒で挑もう!」

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年金危機や老後破産など、今や長寿をリスクと考えてしまいがち。だが、ある一点気持ちを切り替えることで、逆に老後に可能性を感じさせてくれる本。

定年前後の「やってはいけない」 (青春新書インテリジェンス)
定年前後の「やってはいけない」 (郡山 史郎 著/青春新書インテリジェンス/950円+税/189ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──今年83歳になられますが、働くこと以外に幸福な老後はない?

働きますと、他人の苦労を助けたり周りを喜ばせたりできて、ちょっとうれしいんです。若いうちは出世競争や、子どもの教育費、住宅ローンを抱えて、もっと稼がなければとそっちが先に来ちゃう。私は60歳過ぎていろいろ事業をやってきて、楽しくてしょうがない。毎日毎日問題は出てくるけど、それを一生懸命片付けることがだんだん楽しくなってきています。30代、40代の頃とは、考え方も感じることもだいぶ違うような気がします。プレッシャーが少ないんです。何かうまくいかなくても、年寄りだからしょうがない、と最初から期待されてない(笑)。そこで少しだけうまくいくと、「やった!」と満足感があります。

老後の家計は労働収入を柱とし、年金はあくまで補助的にとらえる。少しでも働いて日々の生活費を稼ぎ、先の人生に楽しみを見いだしていくほうがずっと幸せです。

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