勃興するeスポーツ産業 ゲーム大会がカネを生む
ゲーム対戦を巨大スクリーンやネットで観戦するeスポーツの市場が海外で急拡大している。日本でも本格普及へ向け体制整備が進む。
1月下旬、東京・秋葉原のイベント施設、アキバ・スクエアは夜まで熱気に包まれていた(上写真)。テレビゲームを用いた「eスポーツ」の決勝トーナメント大会が開催されていたからだ。
ステージ上の巨大スクリーンに映し出されているのは、人気格闘ゲーム『ストリートファイター』の対戦シーン。コンボと呼ばれる華麗な連続技が決まるたびに、詰めかけた1000人近い観客から大きな歓声が上がる。予選から3日間にわたる激闘を制し、参加者2305人の頂点に立ったのは、韓国出身のプロゲーマーだ。
この大会の名称は、「Evolution Championship Series Japan(EVOジャパン) 2018」。毎年7月に米国ラスベガスで開催される世界最大の格闘ゲーム大会「EVO」の日本版で、米国外での開催は今回が初めて。世界中から腕に自信のあるゲーマーが集まり、エントリー選手の約4割は海外からの参加者だった。
大会への注目度は高く、S席で8000円、立ち見席でも1500円するチケットは、ネットでの予約開始からわずか数分で完売。観客の約半分は外国人で、さらに米国やフランス、イタリア、韓国など10カ国以上から、約100名のメディア関係者が大会を取材するために会場を訪れた。
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