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標準的な努力で習得できる表現法(9) 文化系は理科系の学知に関心を向けよ

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人間の知性は、総合的なもので、理科系と文科系に学術が早い段階で分かれてしまうのは適切でない。現在、先進国はどこも文理融合を進めようとしている。日本も2020年度からの大学入試の改変、学習指導要領の改訂によって文理融合を進めようとしている。

優れた表現をするに当たっても、文科系の人は理科系の学知に、理科系の人は文科系の学知に関心を向けることが必要になる。渡部昇一氏の専門分野は英語学であるが、それにとらわれず哲学、歴史などで縦横無尽の活躍をした。そのような、学際的活躍ができる背景に、渡部氏の現代物理学に対する目配りがある。特にハイゼンベルクの量子力学から渡部氏は強い影響を受けている。

〈近代科学思考に大きなくさびを打ち込んだ大理論に、ドイツの理論物理学者でノーベル物理学賞を受賞したハイゼンベルク(一九○一~一九七六年)の不確定性原理があります。これは、学界に非常な衝撃を与えた理論であったようです。

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