今やマーケティングは時々刻々と進化している。「差別化が難しい市場で競争に勝つためには、発想力を大胆に更新することが不可欠だ」と力説する。
新しい発想法を学び大いにセンスを磨こう
──マーケティングの分野でも、日本企業は世界に後れを取っているのですか。
残念ながら間違いない。発想力を武器にすることだ。組織の競争力を引き上げていこうとする意識の共有の下で、新しいマーケティング発想法を学び、大いにセンスを磨くことが大事だ。
──「デザイン」がマーケティングの新しい中核なのですね。
日本企業には、本来のデザインの発想があまりになさすぎる。見掛けの美しさ、審美性だけがデザインではない。最新の研究では、基盤的な要素である安全性や機能性、操作性、さらには社会性、耐久性に加えて、審美性、継続性などの選択的なものもひっくるめてデザインには11の要素があるとみられている。とかくそういう発想がないので、ただ上っ面をきれいにすれば「デザインがよくなったね」などと思ってしまう。だからうまくいかない。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら