『マーケティングに強くなる』を書いた恩蔵直人氏に聞く 「マーケティング4.0」の時代へ

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今やマーケティングは時々刻々と進化している。「差別化が難しい市場で競争に勝つためには、発想力を大胆に更新することが不可欠だ」と力説する。

新しい発想法を学び大いにセンスを磨こう

マーケティングに強くなる (ちくま新書1232)
マーケティングに強くなる (ちくま新書1232)(筑摩書房/236ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。

──マーケティングの分野でも、日本企業は世界に後れを取っているのですか。

残念ながら間違いない。発想力を武器にすることだ。組織の競争力を引き上げていこうとする意識の共有の下で、新しいマーケティング発想法を学び、大いにセンスを磨くことが大事だ。

──「デザイン」がマーケティングの新しい中核なのですね。

日本企業には、本来のデザインの発想があまりになさすぎる。見掛けの美しさ、審美性だけがデザインではない。最新の研究では、基盤的な要素である安全性や機能性、操作性、さらには社会性、耐久性に加えて、審美性、継続性などの選択的なものもひっくるめてデザインには11の要素があるとみられている。とかくそういう発想がないので、ただ上っ面をきれいにすれば「デザインがよくなったね」などと思ってしまう。だからうまくいかない。

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