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日本たたき再燃か、米自動車ビッグ3の思惑 トランプの「メル友」フォード会長のささやき

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日米自動車貿易をめぐり、トランプ新政権と米自動車大手が緊密な連携を演じている。

トランプ大統領との会談後、記者会見したビッグ3の面々。この3人が居並ぶのは異例だ(Martin H. Simon/Redux/アフロ)

1月24日、ドナルド・トランプ米大統領は米自動車大手「ビッグ3」のCEO(最高経営責任者)たちをホワイトハウスに招いた。米フォード・モーターのマーク・フィールズ氏(上写真右)、米ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ氏(同左)、欧米フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)のセルジオ・マルキオンネ氏(同中央)だ。

トランプ氏は会談の中でビッグ3に対して国内での雇用創出を求めた。3人は一様に恭順の姿勢を示したようだ。

大統領選挙期間中のトランプ氏は、メキシコに新工場を建設しようとしていたフォードを「恥知らず」と批判。フォードは抵抗したが、トランプ氏が大統領に選ばれた途端に計画を撤回した。

ただ企業側の負担は小さくない。フォードの2016年10〜12月期決算では、最終赤字幅が当初予想より拡大。メキシコ工場の建設中止による損失が膨らんだのだ。

米国自動車市場の成長余地を考えれば、ビッグ3は国内生産を増やしづらい。さらに製造の自動化も進んでいるため、雇用を生み出しにくい。

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