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選手のためになるか それだけを考えている [INTERVIEW]栗山英樹 北海道日本ハム監督

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2016年のプロ野球で、10年ぶりに日本一の座を獲得した北海道日本ハムファイターズ。そのチームを12年のシーズンから率いるのが、栗山英樹監督だ。過去に例がない、大谷翔平選手の「二刀流」(投手と打者両方での試合出場)を確立させるなど、指導者として手腕を発揮する一方、その人柄から「理想の上司」との呼び声も高い。日本一の指揮官に組織作りの秘訣を聞いた。

北海道日本ハムファイターズ 監督 栗山英樹
くりやま・ひでき / 1961年生まれ。東京都出身。創価高校、東京学芸大学を経て、84年にドラフト外で内野手としてヤクルトスワローズに入団。90年現役を引退。スポーツジャーナリストを経て、2011年オフに北海道日本ハムファイターズ監督就任。(撮影:定久圭吾)

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──日ハムはチームとしての風通しがよく、監督と選手の信頼が強いように見えます。一般企業では「上司」に当たる監督として、「部下」である選手たちに対しどのように接しているのでしょうか?

決して私がいい上司だとは思わないのですが、「それが選手にとってためになるのか、ならないのか」はつねに意識しています。監督としてこの1年間悩んでいたのは、「本当の愛情とは何なのだろう」ということです。選手のためになるのであれば、彼らがプライドを傷つけられて私のことを憎んだとしても、やり尽くしてあげることが本当の愛情だと信じてやってきました。

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