ベンチャーブームに沸いた2016年。この勢いは17年も続くのか。ブームを牽引しそうな注目企業はこの10社だ。
健康 「ダイエット家庭教師」など運営
[ FiNC(フィンク) ]
遺伝子検査で体質を調べ、スマートフォンなどで栄養士やインストラクターが健康指導するサービスを手掛けるのが、溝口勇児社長が2012年に創業したFiNC。これまでに個人向けの「FiNCダイエット家庭教師」や、従業員の健康管理を支援する法人向けの「FiNC for Business」などを展開してきた。
16年中にサービスの陣容が整った。「17年は勝負の年になる」(溝口社長)。1月下旬には、ヘルスケア分野のプラットフォームとなるアプリを導入予定。ユーザー数などで日本一のヘルスケアアプリの座を狙う。
水産 水産養殖向け宇宙データサービス
[ ウミトロン ]
JAXA(宇宙航空研究開発機構)で人工衛星を設計していた藤原謙社長が2016年に立ち上げたのは、水産養殖と宇宙データサービスを組み合わせたビジネスだ。
世界的な魚需要の急増で、水産養殖の餌代は過去10年で3倍に高騰した。ウミトロンは人工衛星で取得した海表面温度とプランクトンの分布状況を分析。海水中の酸素濃度が薄く、魚の食欲がないときは給餌量を抑える装置を開発した。現在は愛媛県で養殖業者5社と実証研究中。17年は事業化に向けた最終作業と海外での実証作業を進める。
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