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参院選でカギを握る「1人区」 与野党とも過半数をめぐる攻防

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いよいよ選挙戦がスタートする。参議院選挙が6月22日に公示され、7月10日に投開票が行われる。消費増税の先送りに絡むアベノミクスの評価、社会保障のあり方、安全保障法制と憲法改正問題など、争点は多岐にわたる。安倍晋三首相は、自民、公明両党で121の改選議席の過半数(61)を確保できるかどうかが勝敗の目安だと主張。野党側は自公の過半数阻止を目指している。攻防の焦点は32カ所の1人区だ。その構図を見てみよう。

参院の選挙区は都道府県単位だが、定数是正によって今回から「合区」が採用され、隣り合う選挙区が統合された。鳥取、島根両県と徳島、高知両県が同じ選挙区になる。選挙区は45となり、そのうち1人区は32だ。与党の候補はすべて自民党公認。野党は32の全選挙区で民進、共産、社民、生活の4党が候補者を一本化する。当初野党共闘は簡単ではないとみられていたが、共産党が独自候補を降ろして野党共闘に舵を切ったうえ、安保法制に反対する学生・市民団体の仲介もあって実現した。

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