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マンション高騰! 東京ミニバブル終盤戦へ 動きの早い都心部から市況の変調が始まる

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東京のマンション価格が高騰している。現在の価格はすでに2007年「ミニバブル」を超えた。うたげの終わりは近づいているのか。

1平方m100万円。東京23区の新築マンション価格がついにその大台に突入した。供給の多い70平方mの物件なら7000万円以上。一般世帯にとって、新築マンションは高嶺の花になりつつある。

新築マンション価格は2007年のミニバブル期を超えた。不動産経済研究所によると、15年度の東京都区部の新築マンション平均価格は6842万円と、前年から13.4%もの上昇となった。平均1平方m単価は100.1万円。首都圏全体の価格も前年度比10.4%の2ケタ上昇で、5617万円だった。

総合不動産大手5社のマンション事業の採算は改善している。15年度第3四半期までの各社住宅部門の営業利益率は約12.9%で、前年同期比1.4ポイント上昇した。

好立地志向と相続対策 高額物件の好調続く

好業績の要因は富裕層が購入するような高額物件だ。

3月に公表された住宅地の公示地価で全国一となった、東京都千代田区・番町エリア。ここで東急不動産が「ブランズ ザ・ハウス一番町」を分譲中だ。平均坪単価770万円、1戸当たり2億〜6億円台と、それまでの同社の分譲価格帯に比べ飛び抜けた高額商品だが、「ほとんど広告も打たず、現地看板だけで売れてしまった」(同社)という。

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