今年、衆参ダブル選挙、あるいはそれより前倒しと衆議院解散が取りざたされるのは安倍晋三首相が「超長期政権」を狙っているという見立てからだ。超長期政権という目標に走らせている動機の一つに、安倍首相が自らの手で招き寄せた格好の2020年7月の東京五輪が指摘されている。
14年12月衆院選での大勝で、事実上の首相任期である衆院議員任期は18年12月まで、自民党総裁の任期は昨年9月の再選で18年9月までとなった。東京五輪開会式への出席には首相任期と総裁任期のさらなる延長、あるいは退陣後の再登板が必要となるが、側近の一人は「東京五輪の開会式を首相として安倍さんに迎えさせてあげたい」と真顔で話す。
1964年10月の東京五輪は敬愛する祖父・岸信介首相が招致に成功しながら旧日米安全保障条約改定をめぐる混乱を受けて退陣したことで開会式に臨むことはできなかった。安倍首相自身も祖父が果たせなかった晴れ舞台への出席を望んでいるとしても不思議ではない。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら