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攻められるか新生野党 劣化する自民党政治

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女性タレントとの不倫を「週刊文春」に報じられ、議員辞職を表明した自民党の宮崎謙介衆院議員(2月12日)(時事)

今の安倍晋三政権が発足してから3年余が経つ。アベノミクスによる経済活性化を看板に掲げ、大胆な金融緩和に伴う円安・株高で「成果を上げた」と胸を張ってきた安倍首相だが、ここに来て政権のほころびが目立つようになってきた。株価は下落し、個人消費も伸び悩み、経済政策の行き詰まりが明らかになってきた。加えて閣僚や自民党議員の失言や問題行動が次々と報道され、自民党政治の「劣化」を嘆く声は政界だけでなく経済界からも聞かれる。その原因はどこにあるのだろうか。

今年に入ってからの自民党政治家のスキャンダルを挙げてみよう。

甘利明前経済再生相は、自身が業者から陳情がらみで現金を受け取ったことを認め、秘書は口利きに絡んでたびたび接待を受けていたことが報じられている。閣僚辞任の記者会見で、辞任後も「説明責任を果たす」と表明したが、納得できる説明は行われていない。男性国会議員初の育児休暇を取得したいと訴えて注目された宮崎謙介前自民党衆院議員は、不倫疑惑が表面化。議員辞職に追い込まれた。丸川珠代環境相は、放射線被曝の長期目標に関連して「何の科学的根拠もない」と明言し、被災地などから強い反発を受けた。

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