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業態を超えた統合を行うワケ ミレニアム(そごう・西武)と経営統合を決断

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鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングス代表取締役会長兼CEO

ミレニアムリテイリングと経営統合する新生セブン&アイ・ホールディングス。国内最大流通グループになるトップの目には、統合の先に何が映っているのか。取引先や売り場では何が変わるのか。鈴木会長の本音を直撃した。

すずき・としふみ●1932年12月1日 生まれ、73歳。長野県出身。56年中央 大学経済学部卒業、東京出版販売(現ト ーハン)入社。63年イトーヨーカ堂入社。78年セブン‐イレブン・ジャパン 社長。92年ヨーカ堂社長、セブン‐イレブン会長。03年ヨーカ堂会長、米セ ブンイレブン・インク会長も兼務。05年9月セブン&アイ・ホールディングス(撮影:吉野純治) 

──ミレニアムの和田繁明社長と統合に至った経緯は? 会見では「2人でなかったらできなかった」、とも言っていましたが。

和田さんとは昔からゴルフをやったりしていましたが、業革(業務改革)の話をするなど、交友関係はずっと続いていました。そごう再建を実施し、流通業界では改革で彼の右に出る者はいません。私も尊敬していたし、和田さんも私の業革などを見てきたでしょう。流通に対する考えは同じだし、方向性も一緒です。

ただ今回のような(資本提携・経営統合といった)話が出たのはこの1カ月ほどです。私はもともとミレニアムが上場すると思っていたし。この1カ月間に3~4回、方向性を言い合い、あとは弁護士などの専門家が進めています。どちらからどう、というのも特にありません。お見合いだってそうでしょう(笑)。伊藤雅俊・名誉会長はまったくタッチしていませんが、ただ話はしましたし、賛成してもらっています。

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