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地方で暴れる最強GMS 平和堂、イズミが異例の快進撃

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大手総合スーパー(GMS)が大量閉店に追い込まれる時代に異例の快進撃を続けるチェーンがあった。

(本誌:冨岡 耕)

正面衝突も辞さない広島の雄(イズミ)

「日本一のGMS(総合スーパー)を目指す」 そう本気で話す男が地方にいる。イオンでもセブン&アイ・ホールディングスでもない。広島に本社を構え、中四国・九州で西日本最大の小売りチェーンを展開するイズミ社長の山西泰明だ。

イズミは自社のショッピングセンター(SC)「ゆめタウン」を中心にGMSを100店以上運営している。東京や大阪では展開しておらず、全国的な知名度は低い。

しかし、業界における存在感は大きい。2015年2月期の売上高は5797億円と5年連続で前年を超え、営業利益も3年連続で過去最高を更新。16年2月期も増収増益は確実だ。経営の効率を測る指標のROE(自己資本利益率)は13.6%に上り、同業のイオンが3.6%、セブン&アイも7.9%にとどまる中、経営効率の高さが目を引く。

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GMSをめぐっては、セブン&アイ傘下のイトーヨーカ堂が赤字に転落。ヨーカ堂は全店の2割に当たる40店の大量閉鎖を決めた。名古屋が地盤のユニーグループ・ホールディングスも今年9月にファミリーマートとの経営統合を控え、GMSを数十店規模で閉鎖する公算だ。同じGMSという業態でありながら、イズミはなぜ好調を維持できるのか。

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