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漂流 三菱自動車 ダイムラーに放り出され苦境に

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ダイムラーが放り出した三菱自動車を誰が救うのか……瀬戸際の巨大企業の行方。

スリーダイヤの存続に苦悩する三菱グループ首脳たち(上から時計回りに、佐々木幹夫・三菱商事会長、三木繁光・東京三菱銀行頭取、岡崎洋一郎・三菱自動車工業社長、西岡喬・三菱重工業会長)

「三菱自動車工業の増資計画には参加しない。財務面での支援は打ち切る」

4月23日早朝、ダイムラークライスラーは、三菱自動車への支援中止を、三菱グループへの事前通告もないまま、ホームページ上で明らかにした。

三菱自動車への支援策の策定は昨年秋以来、半年間にわたって作業が進められ、直前には国内外の工場閉鎖とパッケージで7000億円の大規模支援を実施することでまとまりかけていた。三菱グループ首脳は4月初旬まで「お互い交渉が決裂すれば、三菱自動車が潰れるという認識で作業を続けている。(ダイムラーとの)交渉が駄目になることなどありえない」と自信を見せていた。それだけに、ダイムラーの突然の変心ぶりに驚きと怒りを隠せない様子だ。

写真は2000年の資本提携で握手するシュレンプ・ダイムラークライスラー会長と河添克彦社長(当時)

三菱重工業、三菱商事、東京三菱銀行の三菱グループ主要3社は、23日午前に緊急会議を開催。「引き続き三菱自動車の事業再生に向けて最前の努力をする」との共同声明の発表を通じて、同社の信用不安を必死になって食い止めようとした。

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