「協働的な学び」動画作りで簡単に実践できる訳 授業テーマと学習指導案、iMovieの使い方解説

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

イメージカットは、校舎や校庭などの外観、廊下や階段や教室の様子の情景、クラスで作った小物、集合写真など。授業の様子を再現してみるのも面白い。ただ、あれもこれもとなるとキリがないので、欲しい素材の優先順位をつけて、撮影の段取りも考えておくことがポイントだ。

4回目 撮影の応用〈イメージカットの撮影〉
内容:構成に沿って、オープニングに使うイメージカットの撮影をする。
ゴール:素材が十分に集まっている。あらかじめ構成を設計することで、撮影の効率化につながることを理解している。

素材集めを工夫する。イメージカットの撮影は使い慣れたスマホを使っても問題ない。数秒単位しか使わないため、多少ラフな撮影になってしまってもそれがリアリティーに見える。また、集合写真や絵画などの資料はスキャンした画像データでもOK。

5回目 編集の応用〈クラス紹介動画に編集する〉
内容:構成に沿って、グループ紹介動画を短くつないだうえでオープニングを作り、10分の作品に編集する。
ゴール:テロップやBGMをつけるなどの編集の応用技術が身に付いている。あらかじめ構成を設計することで、編集の効率化につながることを理解している。よりハイレベルな編集技術を主体的に学びたくなっている。

オープニングに「題名」、各自のインタビューの始めに「名前(ニックネーム)」などテロップをつける(iMovieでは、テロップは「タイトル」と表記される)。テロップの挿入の仕方は、以下のとおりだ。

まずテロップを挿入したいクリップをタップ、メニューから「タイトル」をタップすると、デザイン一覧が表示されるので好みのものを選ぶ。

画面に表示された「タイトルを入力」をタップしたまま動かすと文字の位置を調整できる。「タイトルを入力」をタップするとメニューが表示され、「編集」をタップすると文字が入力できるようになる。

さらにプリセットのフリー音源から、オープニングのBGMを設定してみよう。

画面のいちばん右上にある「+」ボタンをタップ。「オーディオ」をタップし、そこから「サウンドトラック」をタップする。

利用できる音源が表示されるので、好みのBGMを見つける。気に入った音源をタップして選択し、右側の「+」マークをタップするとタイムラインに追加される。

タイムラインのオーディオの部分をタップすると、長さや音量を調節することができる。

オープニングから1つ目のグループ紹介までになるが、下記の動画を見るとイメージしやすい。この後に、ほかのグループの動画もつなげて10分の動画へと仕上げる。最後に完成した動画を始めから通して見直し、気になった部分を再度修正し、2回目の「6. 書き出し」に進む。

6回目 上映~ふりかえり
クラス紹介動画が完成したら、発表の場をつくる。スクリーンやテレビに映し出して、うまくいった点とうまくいかなかった点を挙げ、改善点などを話し合う。普段のスマホでの動画視聴ではなく、大きな画面を前に全員で見るシアター体験をすれば、日常の娯楽とは一線を画す学びにつながるはず。

(画像はすべて山﨑達璽事務所提供、協力:ぐんま国際アカデミー中等部・高等部)

関連記事
映像制作通じて「探究活動」する学校が増える理由 「ドキュメンタリー制作」で身に付く5つの力

制作:東洋経済education × ICT編集チーム

東洋経済education × ICT

小学校・中学校・高校・大学等の学校教育に関するニュースや課題のほか連載などを通じて教育現場の今をわかりやすくお伝えします。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事