米ボーイングは主力ジェット機787ドリームライナーの納入を週内にも再開する方向だと、事情を知る複数の関係者が明らかにした。同機は炭素繊維複合材で作られた同機の構造上の微細な不具合について社内で検査が行われる間、5カ月にわたり引き渡しが停止されていた。
月内に2~3機引き渡しの公算
社外秘だとして匿名を条件に話した関係者によれば、納入再開は早ければ26日と見込まれ、月内に2、3機が引き渡される公算が大きい。
米連邦航空局(FAA)は25日遅く、特別検査を実施した4機のうち2機は合格し、残る2機はまだ検査を完了していないと発表した。
25日の米株式市場でボーイングの株価終値は3.3%高。納入が再開されれば同社を巡る不透明感は後退する。引き渡し停止により未納のドリームライナーは80機を超え、手元資金が一段と逼迫(ひっぱく)していた。
ボーイングは電子メールで送付した発表文で「3月末までに787の納入を再開できると引き続き予想する」と確認。その上で「今後も必要な時間をかけ、必要に応じて納入計画の調整を行う。引き続き顧客や規制当局と絶えず透明性ある形で連絡を取っている」と説明した。具体的な再開日程は示されなかった。
原題:Boeing Poised to Deliver 787 Jets After Five-Month Drought (3)(抜粋)
(株価などを追加して更新します)
著者:Julie Johnsson、Siddharth Philip、Justin Bachman
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