野田クリスタル「独学でプログラミング」が凄い マヂカルラブリー野田、ゲーム好きが高じて…

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「プログラミングする感覚は独特なものです。プログラミングをしていて学んだのは、人間同士は本当に説明不足でコミュニケーションを取っているということです。例えば、人間なら『ジュース、買ってきて』で通じますが、プログラミングでは『まずは立ち上がって』から始めて、何から何まで説明しなければなりません。ゲームでは画面に現れるものすべてをプログラミングで作っている。それはすごい衝撃でした。プログラミングの勉強は、英語のスペルを覚えるようなものではありません。どうやってゲームは動くのか。その背景にある構造や論理を学ぶことが重要なのです。僕もプログラミングを学ぶことで、結果として、自分が生活するうえで予測してあらかじめ準備するという考え方ができるようになりました」

「プログラミングを学ぶことで、結果として、自分が生活するうえで予測してあらかじめ準備するという考え方ができるようになった」と話す

野田さんは、プログラミングは勉強ではなく、楽しいものと捉えたほうがいいと言う。

「テストにしてしまうと、その楽しさがわからなくなってしまいます。プログラミングはパズルをやっているようなもの。あるいは文字で工作するようなもので、本当は楽しいものなのです。僕も子どもの頃からものづくりが好きなタイプでしたが、誰でも好きなものなら、考えること自体が楽しくなるはずです」

そのためにもプログラミングの授業では、子どもたちが自分で楽しめるものを作ったほうがいいとアドバイスする。

「課題を与えるよりも、何でもいいから作ってみることです。本当にプログラミングは何でも作れるんです。ゲーム以外でも何でも作れます。これまでこの世になかったものを自分の手で作れるわけですから、ワクワクします。プログラミングは『何でも作れるんだよ、それって楽しくない?』ということだと思うんですよね」

さらに、こうして自分で作った作品を披露できる場所があることが大事だと話す。実際、野田さんも自作ゲームをアプリでダウンロードできるように公開していた。「ブロックくずして」は、ダウンロード数で2位にまでなったが、広告の入れ方がわからず、トラブルが起きたときもユーザー対応ができないために無償で提供していたことから、一銭にもなっていないという。だが、「自分でできる範囲で作品を作って、作ったものを披露できること自体がアイデンティティーになっている」と野田さんは話す。

野田さんが作ったゲーム「もも鉄」。主人公は、太ももが鉄でガードされている(写真は「全鉄モード」)。そのため敵の攻撃を太ももで受けるか、ジャンプをすることで身を守るゲーム。「R-1ぐらんぷり」では、このゲームの実況中継をネタにした(©️YouTubeチャンネル「野田クリスタル【野田ゲー】」)

そして、21年4月下旬にはNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)から野田さんが企画したゲーム「スーパー野田ゲーPARTY」が発売される予定だ。自身でプログラミングはしていないものの、芸人として初の試みとなる。

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