初心者も簡単「授業動画」の作り方と活用の極意 対面とオンライン授業の効果的連携とは?
子どもたちに動画を撮らせてみることも、1つの方法だ。対面授業の事前知識として使ってもいいし、その動画を授業で使えば“自分事”として子どもたちはより積極的になれる。あるいは「秀吉は、この後どうなったのか」というように、あえて教えないのもテクニックで、次の授業に対する期待感を高めたり、記憶に残す効果があるという。
ここでは、石川氏提供の「悪い動画の例」と「いい動画の例」も紹介しよう。見比べればハッキリとわかるが、基本的なポイントをおさえるだけで、内容は見違えたものになる。
では、動画は何で作るのか。石川氏は「決して重装備は必要ない」と話す。お薦めするのは、教育関係者の間でも利用している人が多いという無料動画ソフトの「OBS Studio」だ。あとは、ちょっとした機材もポイントになる。ノートPCにつなげられるUSBの単一指向性の「コンデンサーマイク」を使えば、ノイズをカットしてくれて音がクリアに。“顔出し”のときは、PCにクリップで留められる「リングライト」をライティングに使うだけでグッと画質が上がるという。
いずれも簡単に、かつ低価格で入手できるというから、一度試してみたいところだ。だからこそ、まずは初歩的なところから実際にやってみることが大事だと石川氏はアドバイスする。
「完璧でなくてもいいのです。今は完璧さよりもスピードが求められる時代です。そもそも授業に正解はありません。まず自分なりに作ってみる。重要なのは、自分ができそうなところからやってみることです。そうしてノウハウを磨いていけば、それほど時間をかけることなくクオリティーの高い動画を作成することができるはずです」

大手キー局にて番組制作を担当。2004年デジタルハリウッド入社以来、数多くの新規事業に携わる。その経験を生かし、現在は同社まなびメディア事業部にて映像教材や教育メディアの開発、映像教材の教育効果と若年層へのプログラミング教育手法を研究しながら、デジタルハリウッド大学ならびに大学院で講義も行っている
(写真:吉濱篤志)
(注記のない写真はiStock)
制作:東洋経済education × ICT編集チーム
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