ダウ943ドル急落でも日経平均は86円安の理由 じりじりと下げ幅縮小、ソニーは6%上昇
[東京 29日 ロイター] -
日経平均
終値 23331.94-86.57
寄り付き 23170.76
安値/高値 23,170.76─23,374.10
TOPIX
終値 1610.93 -1.62
寄り付き 1595.01
安値/高値 1,594.92─1,614.81
東証出来高(万株) 101237
東証売買代金(億円) 20956.21
東京株式市場で日経平均は4日続落した。オーバーナイトの米国株式市場が急落し、主要3指数は軒並み3%超安となった流れを引き継ぎ、日経平均は寄り付きで250円近く下げてスタートしたが、その後はじりじりと下げ幅を縮小する展開となった。上海総合指数のしっかりとした値動きや、時間外取引での米株先物が底堅く推移していることが支えとなった。個別ではきょうも企業決算を手掛かりとした物色が継続し、28日に好決算を発表したソニーは6%を超す上昇となった。
TOPIXは0.10%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆0956億2100万円と、2日連続で2兆円を小幅に上回った。東証33業種では、証券業、陸運業、石油・石炭製品、電気・ガス業などの24業種が値下がり。電気機器、輸送用機器、不動産業などの9業種は値上がりした。
ランチタイム中、日銀は金融政策決定会合で現状維持を決めたと発表し、結果は市場の予想通りとなった。市場では「予想通りだったが、政策の現状維持が投資家にとってある程度安心感につながっている側面はある」(国内証券)との声が聞かれた。
個別では、28日に2021年3月期業績予想の上方修正を発表したソニーが6.69%高となったほか、同日に企業決算を発表したコマツ、メルコホールディングス、小糸製作所なども買われた。
SMBC信託銀行のシニアマーケットアナリスト、山口真弘氏は「米国では来週に迫る大統領選を巡り不透明感が強まっていること、欧州ではドイツをはじめとするロックダウンがそれぞれ嫌気され株安となっているが、アジア市場においては内需に大きな影響はないとの理解から、株価は小幅安にとどまっている」との見方を示した。本格化する企業決算については「決算を材料視した物色が強まっているものの、コロナの影響が追い風になるところと逆風になるところで売り買いが明確になっている」と指摘する。
東証1部の騰落数は、値上がり747銘柄に対し、値下がりが1330銘柄、変わらずが100銘柄だった。
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