有料会員限定

東京が「中華圏の文化的ハブ」になりつつある背景。華語ノンフィクション作家のイベントから独立系書店、中国語書籍の出版社まで

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小

中華圏の文化人を対象とするイベントが東京で開かれたのはなぜだろうか。

発起人の張潔平氏に話を聞いた。中国出身の張氏は、香港で長年活動してきたジャーナリストで、コロナ禍後は台湾で「飛地書店」を開業。その飛地書店はすでにタイ・チェンマイやオランダ・ハーグに広がり、東京でも25年4月に高円寺店がオープンした。

「以前は『香港ブックフェア』のような、両岸三地(中国大陸、香港、台湾)の作家が交流する機会が多くあったが、コロナ後、そして香港が変わってしまって以降、ほとんどそのような機会がなくなったんです」

たしかに、香港では表現の自由が以前ほど保障されなくなったため、一部の文化人にとっては安心して行ける都市ではなくなってしまった。渡航要件の厳格化に伴い、中国人が台湾に行くこともすっかり難しくなった。そんな中、「東京は1つのミーティングポイントになっていると感じるようになった」と張氏。

「異なる媒体、異なる言語、異なるアイデンティティーの人々が集まる中、唯一のコンセンサスは『本当の話をする』こと。現実世界で何が起きているのかがわかる場をつくることが重要だ」

今回のイベントの成功を受け、26年も東京で開催する方向で調整しており、今後はより多くの日本人クリエイターとコラボレーションしていく方針だという。

東京に中国語の出版社が誕生

イベントだけではない。

次ページ政治的にセンシティブな書籍を…
関連記事
トピックボードAD