経営陣は法的責任問われる可能性も…今も世界で10億台以上稼動、サポート終了した「Windows 10」使い続けるリスク
- このうち約5億台はWindows11への移行が可能にもかかわらず、まだアップグレードされていない。
- さらに、ハードウェア要件を満たせずWindows11が動作しないパソコンが5億台ある。
- 以前のOSのEOSと比較してWindows11への移行は10~12ポイントほど遅れ気味である。
これは、パソコンの移行(買い替え)需要を期待するメーカーにとっては好材料かもしれないが、セキュリティの観点からは極めて深刻な状況と言える。
Dell社の見解が正しければ、世界で稼働している3分の2のパソコンはいまだWindows10、あるいはそれより古いOSを利用していることになるからだ。
日本国内におけるWindows11への移行状況
現在、日本国内でWindows10が何台程度稼働しているのかを示す具体的な公式データは存在しない。そこで、パソコンの出荷台数とOSシェアから稼働台数の推計を試みた。
MM総研の「2024年度通期 国内パソコン出荷台数調査」を基に、買い替えサイクルを6年と仮定して19年から24年の出荷台数を合計すると、日本国内で動作しているパソコン台数は個人と法人合わせて7990万台となる。このうち5%をApple製品と仮定し、約7591万台がWindows機器であると試算した。
さらに、Statcounter社のデータから日本国内で稼働中のWindows11とWindows10の割合を確認すると、Windows11が61.82%、Windows10が36.12%であった。これを先ほどの数字に掛け合わせると、個人と法人合わせて約2742万台のWindows10が、現在も国内で稼働中であると推測される。


















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