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パナソニック「低収益」続いた住宅設備事業を売却、ようやく現実味帯びてきた楠見社長の経営改革プランは加速できるか

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パナハウジングの山田昌司社長はこの点について、「利益率が他社と比べて劣後しているということではなく、業界全体が低くなっている」と説明する。確かに、業界最大手LIXILでも営業利益率は1.97%(24年度)にとどまる。

背景には住宅着工件数の減少がある。国土交通省の統計によれば、05年度約125万戸だった着工件数は24年度には30%以上減って、82万戸だった。今後も人口減によって中長期で右肩下がりとみられている。

また、都市部を中心にマンションが増加していることも採算悪化の原因だ。個人が施主となる一戸建てに比べて、大手デベロッパーが施主となるマンションの方が「大口の分、買いたたかれやすい」(関係者)からだ。

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