コーエーテクモ「驚異の運用益」の裏で進む "脱カリスマ" 本業ゲームを上回る稼ぎぶり…凄腕投資家・襟川恵子名誉会長ありきの運用体制に変化も
かつては資産運用を一手に担っているとされてきた恵子氏だが、今年で76歳と高齢だ。会社側もかねて次世代への継承を課題と認識し、ここ数年で取り組みを進めてきた。
その1つがポートフォリオの組み換えだ。
従来は資産に占める株式の比率が高かったが、安定的に収益を得られるよう、22年頃からは債券の比率を増やしつつ、不良資産の処分を進めている。
25年3月末時点の貸借対照表を見ると、有価証券と投資有価証券の合計は約1200億円で、その他に不動産や非上場株式を保有しているが、10月に公表された統合報告書によると、運用ポートフォリオの内訳は約4割が株式、3割が債券、3割がその他という。
新会社で資産運用機能を集約
変化は損益計算書にも表れている。23年3月期以降、受取利息だけで毎期150億円前後を計上。今期も、第2四半期累計の営業外収益のおよそ半分に当たる55億円は受取利息だ。




















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