【詳報版】JAL系の格安航空スプリング・ジャパンが「過去に飲酒問題を起こしたパイロット」を重用、情報開示姿勢にも難あり
スプリング・ジャパンは他の国内エアライングループで飲酒問題を起こしたパイロット3人を雇用していた。東洋経済の取材で判明した。
3人はいずれも2018〜2019年の間に国内線で飲酒問題を起こし、事実上解雇された。2019~2021年の間にスプリング・ジャパンへパイロット職として転職している。それも副操縦士ではなく機長として転職していた。うち1人はすでに退職し、外資系エアラインへと転じたもようだ。
スプリング・ジャパンに残っている2人は現在、審査操縦士や教官を務めている。審査操縦士や教官はパイロットの進退を決める権限を持っており、パイロットの中でも能力の高い人物が就く職位だ。2人の処遇などについては、証言や証拠を複数の関係者から得ている。
現役社員からは嘆きの声
東洋経済はスプリング・ジャパンの広報部に質問状を送付し、「飲酒問題を起こしたパイロットを採用した理由」などについて問い合わせた。
スプリング・ジャパンは、飲酒問題を起こしたパイロットの採用については「個人に関するご質問については、個人情報保護法の観点から回答を差し控えさせていただきます」とだけ答えた。
飲酒問題を過去に起こしたパイロットを審査操縦士や教官に任命した理由を問うと、次のように回答した。
「飛行時間・知識・能力などを総合的に判断し、適正と認められた者を審査操縦士および教官として任命し、定期的に査定を実施しています。なお、現在の審査操縦士および教官の中に、飲酒をはじめ適性に疑義が生じている者はおりません」
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