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苦境のコニカミノルタが描く「事務機」生存戦略――大型買収の"敗戦処理"とリストラで連続赤字脱するも、モノ言う株主が浮上
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1つ目は、大型買収でのつまずきだ。
2017年、コニカミノルタは過去最大の買収に打って出た。官民ファンドの産業革新機構と共同で、アメリカの遺伝子解析企業アンブリー社を約900億円で買収。遺伝子情報をもとに治療方針を決定する「プレシジョン・メディシン(精密医療)」に参入した。
続いて約320億円を投じ、アメリカの創薬支援企業インヴィクロ社も傘下に収めた。この買収2社を中核とする子会社レルムIDx(REALM IDx)を2018年に設立し、「将来的にアメリカで上場し、グローバルで個別化医療を行う」と華々しくぶち上げた。
日本企業がプレシジョン・メディシン領域に大型投資をする例は珍しく、当時社長だった山名昌衛氏は「2021年度に(バイオヘルスケア事業の)売上高1000億円への拡大を目指す。営業利益率20~25%を狙う」と意気込んでいた。
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