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〈総額1600億円〉大成建設が東洋建設を買収へ、「再編仕掛け人」は任天堂創業家の資産運用会社
YFOと東洋建設は会議体を作り、東洋建設を主体としたロールアップ(同業の買収による規模拡大)を行い、特殊な土木技術を持った会社が集まる「総合土木エンジニアリンググループ」に転換するといったプランを検証した。関係者によると、一時は三井住友建設との再編も検討された。
一方、YFO内では東洋建設側が積極的に検討しづらい他社グループ傘下で成長する案などを議論した。YFOの村上皓亮CIO(最高投資責任者)は、「結論ありきというよりは、本当に会社が目指したい姿や目指すべき成長戦略のビジョンにフィットするか複数の選択肢を考えた」と語る。
(記事末尾に村上氏インタビューを掲載)
大きな資本を得て、技術や人材の提供を受け東洋建設が発展する道を探るため、投資銀行経由で候補先企業に打診を始めた。
そうした中で、有力候補となったのが大成建設だ。陸上工事に強く、資金力が潤沢で東洋建設の成長投資も行える。M&A実績も豊富だ。近年ではプレストレストコンクリート分野で高い技術を持つピーエス三菱(現ピーエス・コンストラクション)や、高級レジデンスや伝統建築に強みを持つ「佐藤秀」などを買収した。
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