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選挙の神様が予想する「参院選後の政局」。与党惨敗で3年間は衆院解散も打てず、政治は停滞。自民党は存亡をかけ新総裁選出へ

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既成政党は有権者から総スカンを食っていて、立憲民主だけでなく維新もそう。公明党、共産党も然りだ。つまり今回の選挙では、与党vs.野党という対立軸とは別に、既成政党vs.新興政党という軸があったと言える。

特に公明は3年前の参院選より100万票近くも比例票を減らしている。よく言われる通り、支持母体の創価学会の会員の高齢化もあるだろう。それに加えて、これまで国政選挙のたびに回してもらってきた自民党支持者の比例票が離れていっている。自民党支持層が自民党から離れていっているのだから、公明が減らすのは当然だ。

――久米さんが注目していた1人区では、自民党は14勝18敗。伝えられていたマスコミの世論調査と比べると、思いのほか善戦したという印象もあります。

最近の世論調査は電話だけでなくインターネットでもやるので、若い人のサンプルが多く、自民党に厳しく出がちだ。自民党の牙城である北関東でも落とすかもしれないという調査結果が出ていたが、フタを開けてみるとそんなことはなかった。

加えて、参政党は自民党支持層だけでなく、野党支持層にも侵食したことが自民党善戦の理由としてあげられる。これによって自民党が1人区での接戦を制することにつながった。また3人区の北海道では、参政党の候補と国民民主党の候補が激しくせりあい、漁夫の利のような形で自民党候補がかろうじて2議席を得た。

――石破総裁は続投の意思を示しましたが、党内から猛反発を受けています。緊急事項の議決権がある両院議員総会開催を求めて必要な所属議員3分の1以上の署名も集まったようです。今後の政局をどう予想しますか。

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