パスタやチャーハン、夜限定ラーメンも・・・ローソンが下火状態にあるゴーストレストランを拡大する理由、セブンはメロンパンなど出来たて商品に照準
2019年8月、ローソンは日本のコンビニとして初めてウーバーイーツを導入し、デリバリー市場に参入した。
その後、同じデリバリープラットフォームの「出前館」や「menu(メニュー)」なども導入し、2024年にはシステム投資によって、店舗で扱うほぼすべての商品を配送できるようになった。対応店舗数も全国1万4000店超のうち、約7400店舗(2025年2月末時点)にまで拡大。2026年2月までに8200店舗にまで増やす計画だ。
同じコンビニによるデリバリーといえば、競合のセブン‐イレブン・ジャパンも近年力を入れている。同社は外部のプラットフォームではなく、自社アプリ「7NOW」で注文を受けるスタイルだ。
セブンは2023年9月のアプリ配信以降、対応店舗を急速に広げており、全国2万1000店超のうち、2024年8月までに1万6000店に導入、現在は全国に広がっている。
店舗数やスピード感という意味ではセブンのほうに分がある。そこで、ローソンがデリバリー事業の武器として、ひそかに拡大を進めているのがゴーストレストラン、というわけだ。
大手ではローソンしかできない理由
競合2社と比べ、ローソンの最大の特徴ともいえるのが、「厨房」だ。
ローソンは2011年より新店や既存店改装時に厨房、つまり調理区画の設置を進めており、現在国内店舗の約7割で導入している。導入店舗では店内で炊飯したご飯に、揚げ物総菜や野菜を盛り付けた弁当類、「まちかど厨房」商品を販売している。
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