2025年1月期、ダイドーの国内飲料事業の売上高は1475億円(前期比4%減)、営業利益は9.8億円(同76%減)と大幅減益に終わった。さらに、直近の2026年1月期第1四半期(2025年2~4月期)は、売上高323億円(前年同期比4.6%減)、営業損失23億円(前年同期は12億円の赤字)で着地した。

安売りが常態化している小売店と比べ、自販機は基本的に好採算の販路。一方で、人件費やガソリン代などの固定費が重く、数量が出なければすぐに赤字になってしまう。
ダイドーが不振に陥った原因も、販売数量の減少にある。2023年11月に単独で実施した価格改定をきっかけに、2025年1月期の自販機販売数量は前期比で6.6%減った。値上げが一巡した2026年1月期第1四半期も、前年同期比3.6%減と縮小が続いている。コーヒー豆など主要な原材料の高騰、AIを活用した自販機オペレーション改革の費用も重くのしかかった。
コカ・コーラやサントリーも販売減
自販機台数でトップのコカ・コーラと2位のサントリーも例外ではない。
約70万台の自販機を有するコカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス(以下、コカBJH)では、販売数量全体の約2割を自販機が占める。2024年12月期の販売数量は、猛暑の追い風があった中で前期と比べ1%減った。
さらに、直近の2025年12月期第1四半期は、前年同期と比べて4%減少した。ここ数年の価格改定がじわじわと影響し、昨年10月の値上げで販売減が顕著になってきた。
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