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ドラッグストアの国内市場は飽和・・・ツルハとウエルシアが経営統合後に見据える2つの狙いとは? 急成長するコスモス薬品らと真っ向勝負

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特に郊外では、低価格の食品を売りにする九州地盤のコスモス薬品が年間100店舗以上のペースで出店するほか、北陸地盤のクスリのアオキホールディングスも地元のスーパーを買収して生鮮食品の取りそろえを拡充しながら店舗数を伸ばしてきた。こうした状況で、業界大手でありながらもツルハやウエルシアの立ち位置が相対的に低下している。

九州地盤のコスモス薬品は2019年に関東に初進出。その後もM&Aを行わず、店舗網を拡大している(記者撮影)

あるローカルドラッグストアのIR担当者は「ウエルシアよりコスモス薬品の動向のほうが影響は大きい。低価格の食品販売で、近隣に出店されると明らかに売り上げや客数を取られる」と話す。

ウエルシアは調剤事業の売上高が業界1位、ツルハは日用雑貨などのプライベート商品の開発にそれぞれ特長を持つが、「強みとする商材(調剤)や商品(日用雑貨)では他社との差がつきにくい。2つの企業が1つになるだけで業界の構図は大きく変わらない」(別の業界関係者)という声も聞こえてくる。

統合後は500億円のシナジーを見込む

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